Banana Pi で OpenMediaVault

投稿者: | 2018年6月29日

以前、Raspberry Pi (Raspbian) に OpenMediaVault を導入しました。
また、Banana Pi でファイルサーバを構築した際は、Debian + SMB のベーシックパターンでセットアップしています。

今回は以前とは異なり、SBC用に公開されているイメージファイルを使ってファイルサーバを構築しています。
以下、OpenMediaVault を OMV と略記します。

環境

導入環境 詳細 備考
SBC Banana Pi M1 Classic
SD 2GB Class表示なし

以下からダウンロードできます。
※Raspberry Pi, Odroid などは他ディレクトリに分かれているので要チェック。

注意点

起動ディスクは共有不可

OMV は、起動ディスクを公開することはできません。

デフォルトは80版ポート

Web管理画面はデフォルトで80番を使用します。
セットアップ後に変更は可能ですが、当該ポートを使用中の場合は注意が必要です。

その他

他の SBC OS 同様、起動時にIPアドレスがディスプレイ表示されます。
DHCP環境下では、自動でIPアドレスを取得します。
(同一セグメントに DHCP サーバがない場合は、後述のIP固定化で任意設定してください)。

例)以下、DHCP環境で取得した場合。

Welcome to ARMBIAN 5.46 user-built Debian GNU/Linux 9 (stretch) 4.14.44-sunxi   
System load:   0.67 0.51 0.30   Up time:       7 min        
Memory usage:  8 % of 992MB     IP:            192.168.2.13
CPU temp:      40°C             
Usage of /:    80% of 920M

事前準備

アップデート

アップデートします。

# apt update
# apt upgrade

初期id・パスワード

CLI, GUI でユーザidが異なります。

環境 初期id 初期パスワード 備考
CLI root openmediavault 初期状態でSSH接続は無効
GUI admin openmediavault Web管理コンソール

SSH接続

root での SSH接続はデフォルトで無効になっています。
有効にするには、root接続を許可する必要があります。

  • root 接続の許可方法
    1. Webコンソールに接続
    2. [サービス]項目の [SSH] を選択
    3. [rootアカウントでのログインを許可]欄を”ON”にする

公開鍵エラーになる場合

known_hosts に登録されている公開鍵が違います、という警告メッセージが表示されて接続できないことがあります。

$ ssh root@192.168.2.210
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@    WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!     @
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
IT IS POSSIBLE THAT SOMEONE IS DOING SOMETHING NASTY!
Someone could be eavesdropping on you right now (man-in-the-middle attack)!
It is also possible that a host key has just been changed.
The fingerprint for the RSA key sent by the remote host is、
SHA256:a4K/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.
Please contact your system administrator.
Add correct host key in /home/console/.ssh/known_hosts to get rid of this message.
Offending RSA key in /home/console/.ssh/known_hosts:7
  remove with:
  ssh-keygen -f "/home/console/.ssh/known_hosts" -R 192.168.2.210
RSA host key for 192.168.2.210 has changed and you have requested strict checking.
Host key verification failed.

その場合は、警告メッセージにあるように known_hosts から当該IP(ホスト)を削除してから再接続を行えばOKです。
当該コマンドを実行すると、有り難いことにバックアップファイル(known_hosts.old)も作成されます。

$ ssh-keygen -f "/home/console/.ssh/known_hosts" -R 192.168.2.210
# Host 192.168.2.210 found: line 7
/home/console/.ssh/known_hosts updated.
Original contents retained as /home/console/.ssh/known_hosts.old

再接続

再度接続すると、新規登録になるので繋がります。
known_hosts に公開鍵が未登録なので、登録有無の確認メッセージが表示されます(yes でOK)。

$ ssh pi@192.168.2.210
The authenticity of host '192.168.2.210 (192.168.2.210)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:4izeO/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes

パスワード変更

パスワードを変更しておきます。

CLI

# passwd
Changing password for root.
(current) UNIX password: 
Enter new UNIX password: 
Retype new UNIX password: 

GUI

  1. Webコンソールに接続
  2. [システム]項目の [一般設定] を選択
  3. {Web管理者パスワード}タブからパスワードを登録
    ボタン [保存]、そして [適用] を押下すると、設定が反映されます。
    ※エラーになりますが、ログオフして再度ログインすると、パスワードが変更されていることを確認できます。

ファイルサーバ設定

IP固定化

# cat /etc/network/interfaces
# Include additional interface stanzas.
source-directory interfaces.d

# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback

# cat /etc/network/interfaces.d/default 
# Wired adapter #1
allow-hotplug eth0
no-auto-down eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.2.210
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.2.1
dns-nameservers 8.8.8.8 8.8.4.4

# reboot

ユーザー追加

SMBで使うユーザを登録します。

  1. Webコンソールに接続
  2. [アクセス権利の管理]-[ユーザー]
  3. {ユーザ}タブの [追加]ボタンを押下して”追加”を選択します。

SMB 有効化

SMB が初期状態で無効になっているので、有効にします。

  1. Webコンソールに接続
  2. [サービス]-[SMB/CIFS]
  3. {設定}タブを選択し、[一般設定]欄の”有効”を”ON”にする

共有ディレクトリの追加

  1. Webコンソールに接続
  2. [サービス]-[SMB/CIFS]
  3. {共有}タブを選択し、[追加]ボタンで”共有の追加” 画面を開きます。
項目 設定
有効 ON
共有フォルダ [アクセス権の管理]-[共有フォルダ]で追加したディレクトリを使用できます
コメント 任意
パブリック 以下から選択可能です。
・いいえ
・ゲストを許可
・ゲストのみ
読み込み専用 ON にすると Read Only になります
参照可能 ON にするとマスタブラウザの機能を有します
ACLを継承 ON にすると親ディレクトリのACLを継承します
パーミッションを継承 ON にすると Create mask, Directory mask が無視されます
ゴミ箱 ON にすると 削除ファイルが保護されます
ドットで始まるファイルを隠す ON にすると隠しファイルは表示されません
拡張属性 ON にすると OS/2(IBMのOS)の拡張属性が有効になります
DOS属性を書き込む ON にするとDOS属性を優先的に読み込みます
許可するホスト 指定すると当該ホストにのみアクセスが許可されます
拒否するホスト 指定すると当該ホストのアクセスが拒否されます
監査 ON にすると監査ログが取得されます
追加オプション smb.conf の設定を追記可能

ストレージ追加

共有ディレクトリとして公開するためのストレージを追加します。
物理的に Banana Pi に接続した後に、Webコンソールから操作します。

  1. Webコンソールに接続
  2. [ストレージ]項目の [ファイルシステム] を選択
  3. [追加]ボタンを選択し、”ファイルシステムの作成”画面を開く
    • ファイルシステムの作成 画面
      項目 設定内容
      デバイス 外部ストレージを選択します
      ラベル 任意です
      ファイルシステム 以下から選択可能です。
      ・BTRFS
      ・EXT3
      ・EXT4
      ・XFS
      ・JFS

上記を設定して [はい]ボタンを押下すると、一覧表に戻ります。
右端の [ステータス] 欄で「初期化」の表示がグルグルするので、[ステータス]欄が「オンライン」になるのを待ちます。
“オンライン”になったら、当該デバイスを選択して [マウント]ボタンを選択します。

アクセス権設定

  1. Webコンソールに接続
  2. [アクセス権の管理]項目の [共有フォルダ] を選択
  3. [追加]ボタンを選択し、”共有フォルダの追加”画面を開く
項目 設定内容
名前 任意で設定 (必須)
デバイス 上記、ストレージ追加で登録したデバイスが選択可能
パス 名前欄が自動登録されます (変更可)
パーミッション 以下から選択可能です。
コメント 任意で設定
  • パーミッション

    • Pulldown 1
      ユーザ 権限
      Administrator R/W
      Users Access denied
      Others Access denied
    • Pulldown 2

      ユーザ 権限
      Administrator R/W
      Users Read Only
      Others Access denied
    • Pulldown 3

      ユーザ 権限
      Administrator R/W
      Users R/W
      Others Access denied
    • Pulldown 4

      ユーザ 権限
      Administrator Access denied
      Users Read Only
      Others Read Only
    • Pulldown 5

      ユーザ 権限
      Administrator R/W
      Users R/W
      Others Read Only
    • Pulldown 6

      ユーザ 権限
      Administrator R/W
      Users R/W
      Others R/W

SMB接続サンプル

以下、PC(Lubuntu 16.04.4 LTS x64) → OMV への接続例。

$ sudo mount -t cifs -o username=omv,rw,file_mode=0777,dir_mode=0777 //192.168.2.210/Share /media/{Directory}

※mount書式については「Banana Pi でファイルサーバ」をご参照ください。