Firefox Quantum リリース

投稿者: | 2017年11月17日

“Firefox 57″、もとい”Firefox Quantum”がリリースされました。

base on http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/15/news063.html

Mozillaは今回のアップデートは「2004年のFirefox 1.0立ち上げ依頼の最大のアップデート」だとしている。

今までのFirefoxと何が違うのでしょうか?

メインコンソールのFirefoxは再起動したら(当たり前ですが)自動で更新されました。
ユーザインターフェース(Photon UI)はシンプルで洗練された感じなので好感が持てますし、事前準備なしでも違和感なく使えたので不満はありません。
以前から発表されていましたが、アドオンが”WebExtensions”でないと使えないという互換性の問題はあるものの、私自身は特に困っていません ( ゚д゚)ノ

肝心のパフォーマンスですが、私のメインコンソール”Celeron 847″だとCPUが100%に張り付いてしまうので、違いが分かりません。

そのうち、オオッ( ゚ ω ゚ ) ! ! という日が来るかもしれません。

という感じなので、”Project Quantum”について簡単にまとめてみました。

概要

“Project Quantum”は、Mozillaの次世代レンダリングエンジン開発プロジェクトです。
プロジェクト名の由来は、Firefoxの性能に”quantum leap(飛躍的進歩)”をもたらすからだそうです。
一言で言うと、ハードウェアを有効利用して早くしよう、という感じ。

たとえば

  • マルチコアCPUを効率的に利用
  • GPUの活用
  • メモリ消費量を減らす

サブプロジェクト

“Project Quantum”は、複数のサブプロジェクトに分けられます。

  • Quantum Compositor
    GPUによる処理のオフロード(CPU処理をGPUに振り分ける)
  • Quantum DOM
    各プロセス内(ex.タブ)をマルチスレッド化し、それをスケジューラで管理することでWebコンテンツの動作をよりスムーズにする
  • Quantum CSS
    CSSエンジン(スタイル計算処理)の並列化
    レンダリングエンジンの処理は「データ読み込み > 構造解析 > スタイル計算 > 描写」の順
  • Quantum Rendering
    高速ブラウザエンジン”Servo”の次世代レンダラ”WebRender”をFirefoxのグラフィックスバックエンドにする
  • Quantum Flow
    他サブプロジェクトでカバーできない領域におけるパフォーマンスの改善を探究する

主な成果

その成果が初めて実装されたのは、Windows版”Firefox 53″です。
“Quantum Compositor”が初めて導入され、GPUによる処理のオフロードが可能になりました(IntelおよびNVIDIA、AMDのGPUをサポート)。

“Firefox 54″で”マルチプロセス技術:e10s“が実装されました。

“Firefox 55″では、”Quantum Flow”により「休止状態のタブが消費するリソースを大幅に削減」されています。

base on http://japanese.engadget.com/2017/11/14/firefox-quantum-2-chrome

タブを大量に開く際の挙動も改善。1691個もの膨大なタブを一斉に開く実験では、従来バージョンでは8分近くを要したのに対し、Firefox Quantumでは15秒にまで短縮した

詳細資料:Mozillaの開発者ディートリヒ・アヤラさんの記事「The New Firefox and Ridiculous Numbers of Tabs